ダッソー・システムズでは、社員に対して「IFWE(もし◯◯ができたならば)、世の中をこのように変えられるのではー」という4つの価値基準(コア・バリュー)を掲げています。 お客様の課題解決であれ社会に関わる取り組みであれ、これらの価値基準をもとに自らに問いかけ、チームを作り、アイデアを形にしていきます。 この「IFWE日記」シリーズでは、パラアスリートとして車いす競技で活躍し、起業家としても活動する当社の社員、官野一彦(かんの・かずひこ)が、どのようにこの4つの価値基準を体現しているか、ブログ形式でお伝えしていきます。
みなさん、こんにちは。官野です。10月4日は、ギネス世界記録™挑戦への翌日でした。午前中はダッソー・システムズ本社でカンファレンス、夜はパリ市内で行われた市民参加型イベント「モビリティ・ナイト・ライド」に参加し、非常に充実した一日を過ごしました。
本社でのカンファレンスでは、ギネス世界記録達成の報告と、インクルーシブなモビリティについて本社の社員の皆さんにお話しさせていただきました。
そして夜には、3000人以上が参加した「モビリティ・ナイト・ライド」が開催され、パリ中心部のセーヌ川沿いの道路を通行止めにして、自転車やローラーブレードで走り抜ける壮大なイベントとなりました。私は幸運にもその先頭を走る機会をいただき、11㎞の道のりを感動と興奮の中で駆け抜けました。この体験は、生涯忘れられない思い出となりました。
ゴール地点に設置された特設ステージでは、ダッソー・システムズのCEOであるパスカル・ダロズ氏から、ギネス世界記録認定証を受け取り、多くの方々から温かい祝福をいただきました。
「モビリティ・ナイト・ライド」を通じて、ダッソー・システムズがインクルーシブなモビリティの推進に取り組み、障害の有無にかかわらず、誰もが自由に挑戦できる未来を目指していることを、多くの方々に実感していただけたのではないかと思います。
当日の様子をまとめた動画が下記のリンクでご覧いただけますので、ぜひチェックしていただけると嬉しいです。
この素晴らしいイベントに参加できたことを、心から光栄に思います。また、この企画に向けて約2年間一緒に尽力してきたダッソー・システムズ本社の皆さんと日本チームの皆さんに、心から感謝いたします。
<パラサイクリングとは>
パラサイクリングは、1984年のニューヨーク・アイレスベリーパラリンピックにてロードが正式競技となり、1996年のアトランタパラリンピックにてトラックも正式競技となりました。視覚障害と運動機能障害の選手が出場する種目で、障害のクラスに応じて使用する自転車が異なり、通常の2輪自転車、3輪の自転車、手でペダルをこぐハンドサイクル、視覚障害の2人乗りタンデムの4種類があります。
<官野一彦のIFWE日記 バックナンバー>
官野一彦のIFWE日記:第19回 すべての人のためのインクルーシブなモビリティの実現に向けて
官野一彦のIFWE日記:第18回 パリパラリンピックの選考結果を受けて
官野一彦のIFWE日記:第16回 ワールドカップ ベルギー大会
官野一彦のIFWE日記:第15回 アメリカでの強化合宿とレース
官野一彦のIFWE日記:第14回 オーストラリアでのパラサイクリング ワールドカップ
官野一彦のIFWE日記:第12回 国立障害者リハビリテーションセンター研究所との取組み
官野一彦のIFWE日記:第11回 アラバマ州での遠征を終えて ~コミュニティの力が1つになれば手を取り合ってゴールを目指せる~
官野一彦のIFWE日記:第10回 ヨーロッパ遠征~学ぼうとする情熱が創造性を高め未来への懸け橋となる~
官野一彦のIFWE日記:第9回 周りに感謝し、手を取り合って前に進む
官野一彦のIFWE日記:第8回 濃霧で視界が悪い中での挑戦 | 米国テキサス州遠征での学び
官野一彦のIFWE日記:第6回 トレーニング場所を巡る葛藤、米国での驚き、そしてユニバーサルジムの設立へ
官野一彦のIFWE日記:第5回 不貞腐れていた時期、気付き、そして恩送り
官野一彦のIFWE日記:第4回 シドニー以前と以後 挑戦と成長のサイクルを信じる
官野一彦のIFWE日記:第3回 五輪金メダル獲得に向けて・・・コミュニティと一緒に歩んだオリンピックロード