ダッソー・システムズでは、社員に対して「IFWE(もし◯◯ができたならば)、世の中をこのように変えられるのではー」という4つの価値基準(コア・バリュー)を掲げています。 お客様の課題解決であれ社会に関わる取り組みであれ、これらの価値基準をもとに自らに問いかけ、チームを作り、アイデアを形にしていきます。 この「IFWE日記」シリーズでは、パラアスリートとして車いす競技で活躍し、起業家としても活動する当社の社員、官野一彦(かんの・かずひこ)が、どのようにこの4つの価値基準を体現しているか、ブログ形式でお伝えしていきます。
こんにちは。官野です。10月3日にパリで、ハンドサイクルで1時間に走れる距離のギネス世界記録™に挑戦しました。夕方にロンシャン競馬場外周の道路(サイクリングピスト)を封鎖して行いました。晴天で風も穏やかという、最高のコンディションの中で挑戦がスタートしました。
一周約3.541㎞の周回計測の為、とにかく周回を重ねる必要がありました。フランス自転車界のレジェンド、ローラン・ジャラベール氏と目標を29㎞に設定した上で、彼に先導してもらいました。その結果、8周の28.331㎞を走り、ギネス世界記録として認定されました!実際には29.3㎞走ることができたので、個人的な目標もクリアすることができました。
もちろん、この成功は私一人の力だけで成し遂げられたものではありません。多くの方々が時間と労力をかけて舞台を作り上げてくれたおかげで、達成できたものです。これはみんなで勝ち取った記録だと心から感じています。ダッソー・システムズの行動指針であるIFWEバリューでも掲げているように『協力し合えば前に進める』という言葉を実感し、本社や日本の社員の皆さんとこの喜びを分かち合えたことが、何より嬉しかったです。
まだ私の挑戦は道半ばですが、これからも前を向いて走り続けたいと思います。
<パラサイクリングとは>
パラサイクリングは、1984年のニューヨーク・アイレスベリーパラリンピックにてロードが正式競技となり、1996年のアトランタパラリンピックにてトラックも正式競技となりました。視覚障害と運動機能障害の選手が出場する種目で、障害のクラスに応じて使用する自転車が異なり、通常の2輪自転車、3輪の自転車、手でペダルをこぐハンドサイクル、視覚障害の2人乗りタンデムの4種類があります。
<官野一彦のIFWE日記 バックナンバー>
官野一彦のIFWE日記:第19回 すべての人のためのインクルーシブなモビリティの実現に向けて
官野一彦のIFWE日記:第18回 パリパラリンピックの選考結果を受けて
官野一彦のIFWE日記:第16回 ワールドカップ ベルギー大会
官野一彦のIFWE日記:第15回 アメリカでの強化合宿とレース
官野一彦のIFWE日記:第14回 オーストラリアでのパラサイクリング ワールドカップ
官野一彦のIFWE日記:第12回 国立障害者リハビリテーションセンター研究所との取組み
官野一彦のIFWE日記:第11回 アラバマ州での遠征を終えて ~コミュニティの力が1つになれば手を取り合ってゴールを目指せる~
官野一彦のIFWE日記:第10回 ヨーロッパ遠征~学ぼうとする情熱が創造性を高め未来への懸け橋となる~
官野一彦のIFWE日記:第9回 周りに感謝し、手を取り合って前に進む
官野一彦のIFWE日記:第8回 濃霧で視界が悪い中での挑戦 | 米国テキサス州遠征での学び
官野一彦のIFWE日記:第6回 トレーニング場所を巡る葛藤、米国での驚き、そしてユニバーサルジムの設立へ
官野一彦のIFWE日記:第5回 不貞腐れていた時期、気付き、そして恩送り
官野一彦のIFWE日記:第4回 シドニー以前と以後 挑戦と成長のサイクルを信じる
官野一彦のIFWE日記:第3回 五輪金メダル獲得に向けて・・・コミュニティと一緒に歩んだオリンピックロード