ダッソー・システムズでは、社員に対して「IFWE(もし◯◯ができたならば)、世の中をこのように変えられるのではー」という4つの価値基準(コア・バリュー)を掲げています。 お客様の課題解決であれ社会に関わる取り組みであれ、これらの価値基準をもとに自らに問いかけ、チームを作り、アイデアを形にしていきます。 この「IFWE日記」シリーズでは、パラアスリートとして車いす競技で活躍し、起業家としても活動する当社の社員、官野一彦(かんの・かずひこ)が、どのようにこの4つの価値基準を体現しているか、ブログ形式でお伝えしていきます。
先日パリパラリンピックの選考結果が発表されました。今回私の名前は選考結果に入っていませんでした。ワールドカップで入賞が最低条件の中最高位が9位だったので仕方ないと思います。2021年にパラサイクリングに本格的に競技転向し、悪戦苦闘しながら少しずつですが前に進んできました。
結果には当然満足していませんし、もちろん悔しいです。ただ、最終選考のヨーロッパ遠征前のおおよそ2ヵ月は競技と自分自身と真摯に向かい合えて、やれることは全部やってレースに臨み、今待っている全ての力は出し切れたのでスッキリはしています。
ここまで来られたのは、ダッソー・システムズをはじめ、応援していただいたみなさんのおかげです。心より感謝しています。『自分の為』だけではここまで頑張ってこられなかったかもしれません。応援してもらうことがどれだけ自分を後押ししてくれるか分かった3年弱でした。また、私のモットーである『挑戦を続ける』ことで、経験を積み上げ、筋力や走力などの向上を図ることが可能であるということは証明できたのではないかと思います。
私の挑戦はここで終わりではなく、あくまでも2028年ロサンゼルスパラリンピックでメダルを取ることなので休むことなくトレーニングを続けています。
良い報告が出来るようにダッソー・システムズのIFWEバリュー通り『学び』『協力』『情熱』『挑戦』をもって精進します。改めまして応援ありがとうございました。
パラサイクリングとは
パラサイクリングは、1984年のニューヨーク・アイレスベリーパラリンピックにてロードが正式競技となり、1996年のアトランタパラリンピックにてトラックも正式競技となりました。視覚障害と運動機能障害の選手が出場する種目で、障害のクラスに応じて使用する自転車が異なり、通常の2輪自転車、3輪の自転車、手でペダルをこぐハンドサイクル、視覚障害の2人乗りタンデムの4種類があります。
<官野一彦のIFWE日記 バックナンバー>
官野一彦のIFWE日記:第16回 ワールドカップ ベルギー大会
官野一彦のIFWE日記:第15回 アメリカでの強化合宿とレース
官野一彦のIFWE日記:第14回 オーストラリアでのパラサイクリング ワールドカップ
官野一彦のIFWE日記:第12回 国立障害者リハビリテーションセンター研究所との取組み
官野一彦のIFWE日記:第11回 アラバマ州での遠征を終えて ~コミュニティの力が1つになれば手を取り合ってゴールを目指せる~
官野一彦のIFWE日記:第10回 ヨーロッパ遠征~学ぼうとする情熱が創造性を高め未来への懸け橋となる~
官野一彦のIFWE日記:第9回 周りに感謝し、手を取り合って前に進む
官野一彦のIFWE日記:第8回 濃霧で視界が悪い中での挑戦 | 米国テキサス州遠征での学び
官野一彦のIFWE日記:第6回 トレーニング場所を巡る葛藤、米国での驚き、そしてユニバーサルジムの設立へ
官野一彦のIFWE日記:第5回 不貞腐れていた時期、気付き、そして恩送り
官野一彦のIFWE日記:第4回 シドニー以前と以後 挑戦と成長のサイクルを信じる
官野一彦のIFWE日記:第3回 五輪金メダル獲得に向けて・・・コミュニティと一緒に歩んだオリンピックロード