2023年9月、ダッソー・システムズと京都女子大学は、ジェンダー平等や女性の活躍推進を含む未来の人材育成など多様な分野での協力を目的に、包括的な協定を締結しました。その一周年を記念して、先日ダッソー・システムズのCEOパスカル・ダロズが京都女子大学で講演を行い、未来を担う学生たちへ熱いメッセージを送りました。
講演の中でパスカルは、バーチャルツインを通して現実の世界を変革するダッソー・システムズのグローバルな事業活動や、同社設立以来の軌跡、今後の展望を話した後、ダッソー・システムズが会社の根幹として大切にしている“多様性の尊重”をどのように実現しているか、その取り組みについて紹介しました。
未来を拓くためのヒントと、女性リーダーへの期待
パスカルは、女性が科学の分野でリーダーシップを発揮していくことの重要性について語りました。なぜ科学を学ぶ女性が少ない傾向にあるのか、女性がリーダーシップを発揮するにあたってどのような課題があるのか、学生たちとともに考える場となり、質疑応答セッションも活発な議論で盛り上がりました。パスカルは自身の経験もふまえて、ロールモデルの重要性について触れ、「ジェンダー平等の実現は、リーダーが果たすべき大切な役割だ」と述べました。また、パスカルの娘が大学で工学を学んでいることを話し、ひとりの父親としても女性の社会進出を支援する立場であると語りました。
ダッソー・システムズの女性リーダー育成の取り組み
ダッソー・システムズは、全世界で女性のリーダーシップ推進に力を入れています。特に研究開発やマーケティング、企業戦略など、同社の中核を担う分野で多くの女性リーダーが活躍しています。パスカルは、このような多様な女性のリーダーたちが同社の成長にどれほど大きな影響を与えているかを強調し、学生たちに「自信を持ち、積極的にリーダーを目指してほしい」とメッセージを送りました。
自信と疑問のバランス
さらにパスカルは、自信も疑問も同じように持つべきであると述べました。自信を持つことが重要であると同時に、疑問をバランスよく持つことで、多様な視点からリーダーシップを発揮することができると語りました。
男性の役割と公平な評価制度
リーダーシップにおけるジェンダー平等を実現するためには、男性による意識と行動も欠かせないという観点から、パスカルは採用プロセスや社内での男女公平な評価制度の導入がいかに重要であるかについても触れました。こうした具体的な制度は、多様な人材が活躍できる環境づくりに欠かせないものであり、ジェンダー平等を目指す上で企業が果たすべき役割であると説明しました。
ダッソー・システムズ日本法人における女性リーダー支援の取り組み
講演の最後には、ダッソー・システムズの日本法人であるダッソー・システムズ株式会社の代表取締役社長フィリップ・ゴドブからも、日本法人での多様性推進に対する取り組みが紹介されました。フィリップは、同社で展開する日本独自の女性リーダーシッププログラムについて紹介し、女性が自発的にリーダーシップに挑戦できるようエンパワーメントを行っていると述べました。
未来のリーダーへ向けたエンパワーメントの機会
今回の記念講演が京都女子大学の学生にとって、勇気と自信を持って自分たちの未来を考え、行動する機会となることを願います。ダッソー・システムズと京都女子大学の協定締結1周年を記念するこの場で、ジェンダー平等の実現や女性のエンパワーメントに向けて、自分を信じて未来を創る力を学生の皆さんに贈ることができれば幸いです。
<バックナンバー>
広報ブログ12: 国際女性デー トークショー「キャリアを振り返り、未来を考える」
広報ブログ11:都市の未来について考える、アーバン・ルネサンス
広報ブログ8:未知との遭遇、あるいは持続可能な発展について思いをよせるということ
広報ブログ 6:一問一答式 よくわかるダッソー・システムズ Global 100編
広報ブログ 5:彼方からの手紙