ダッソー・システムズ広報の佐藤です。5月某日、本社に行ってきました。パリ郊外、ヴェリジー=ヴィラクブレーというところにあります。パリ市内からアクセス(やや)至便な丘陵地に各社が広々とした敷地を持ち、オフィスというよりもキャンパスという趣です。
会社の前には「マルセル・ダッソー通り」が走っています。マルセル・ダッソーはダッソー・アビエーションの創業者、当社はダッソー・アビエーションから分離して1981年に創業しておりますので、いわばお父さんの名前が冠されている通りに本社が位置している、というかんじ。
以前に本社を訪れた際には、敷地内通路にこれでもかと湧いてくるカタツムリの大行進(画像自粛)に衝撃をうけました。今回はカタツムリには会いませんでしたが、代わりに思いもかけぬ光景が……
ヤギ。まごうことなく、ヤギであります。なぜ本社にヤギ……きいてないし……
生物の授業の一環としてヤギを代々飼育する進学校の話や、「エコ除草」にヤギの力を借りている一大マーケットプレイス企業の話をならきいたことがあります。が、ここではどうもヤギを観察対象にするわけでもなく労働させるわけでも、ただ住まわせているような風情です。「入るな」「からかうな」「触るな」「えさやるな」「犬をいれるな」と注意書きがあり、一応の柵も設けられ、ふれあい動物園的な楽しさはない様子。 そういえば、当社の事業目的が「製品と自然環境と人々の生活の調和」でした。ヤギとの共存は、その具現化なのだろうと、ひたすら自分を納得させます(よう知らんけど)。
久しぶりの本社出張でいろいろ勉強したはずが、最終日に遭遇したこのヤギの破壊力に全部もってかれました。次回訪れるときに、チーズ工場が併設されていても驚きません。製品と自然環境と人々の生活が調和して、持続的に発展していくって、たとえばそういうことなのですから。