ダッソー・システムズでは、社員に対して「IFWE(もし◯◯ができたならば)、世の中をこのように変えられるのではー」という4つの価値基準(コア・バリュー)を掲げています。
お客様の課題解決であれ、社会に関わる取り組みであれ、これらの価値基準をもとに自らに問いかけ、チームを作り、アイデアを形にしていきます。
この「IFWE日記」シリーズでは、パラアスリートとして車いす競技で活躍し、起業家としても活動する当社の社員、官野一彦(かんの・かずひこ)が、どのようにこの4つの価値基準を体現しているかをお伝えしていきます。

悔しさも、嬉しさも、すべてが次につながる力に

5月1日から4日にかけて、ベルギーで開催された「2025 UCI パラサイクリングロードワールドカップ ステージ1」に出場してきました。
今回で3回目のベルギー大会出場となるこの大会では、海沿いの街オーステンデでの14kmタイムトライアルと、世界遺産の街ブルージュでの46kmロードレースに挑みました。
結果からお伝えすると、タイムトライアルは9位、ロードレースでは自己最高順位となる7位で入賞することができました。
タイムトライアルでは、2km地点の石畳の右カーブでバランスを崩し転倒。思うようなタイムが出せず、非常に悔しいレースとなりました。一方、ロードレースではレース後半に5人の7位集団で約35kmを走行。終盤は3人での激しい7位争いとなり、ラスト200m地点からアタックを仕掛けてそのまま逃げ切り、目標だった入賞を果たしました。
ベルギー大会には3年連続で出場しており、これまでの順位は13位→10位→7位と確実にステップアップできています。積み重ねることの大切さ、自分を信じて努力を続ける意義を改めて実感しています。
大会終了後は、8月に開催予定の世界選手権の開催地であるロンセにも足を運び、現地ガイドの案内でコースの試走も行いました。想像以上に長く険しい上り坂が続く過酷なコースで、正直なところ衝撃を受けましたが、今から心の準備ができたことは大きな意味があると感じています。
次はイタリアに移動し、パラサイクリングワールドカップ ステージ2に挑みます。今回の手応えを糧に、さらに上を目指して走り続けます。
<官野一彦のIFWE日記 バックナンバー>
官野一彦のIFWE日記:第23回 ヨーロッパ遠征でつかんだ感触
官野一彦のIFWE日記:第22回 新シーズン開幕—アジア選手権での挑戦
官野一彦のIFWE日記:第21回 パリの夜を駆け抜ける :モビリティ・ナイト・ライドに参加して
官野一彦のIFWE日記:第19回 すべての人のためのインクルーシブなモビリティの実現に向けて
官野一彦のIFWE日記:第18回 パリパラリンピックの選考結果を受けて
官野一彦のIFWE日記:第16回 ワールドカップ ベルギー大会
官野一彦のIFWE日記:第15回 アメリカでの強化合宿とレース
官野一彦のIFWE日記:第14回 オーストラリアでのパラサイクリング ワールドカップ
官野一彦のIFWE日記:第12回 国立障害者リハビリテーションセンター研究所との取組み
官野一彦のIFWE日記:第11回 アラバマ州での遠征を終えて ~コミュニティの力が1つになれば手を取り合ってゴールを目指せる~
官野一彦のIFWE日記:第10回 ヨーロッパ遠征~学ぼうとする情熱が創造性を高め未来への懸け橋となる~
官野一彦のIFWE日記:第9回 周りに感謝し、手を取り合って前に進む
官野一彦のIFWE日記:第8回 濃霧で視界が悪い中での挑戦 | 米国テキサス州遠征での学び
官野一彦のIFWE日記:第6回 トレーニング場所を巡る葛藤、米国での驚き、そしてユニバーサルジムの設立へ
官野一彦のIFWE日記:第5回 不貞腐れていた時期、気付き、そして恩送り
官野一彦のIFWE日記:第4回 シドニー以前と以後 挑戦と成長のサイクルを信じる
官野一彦のIFWE日記:第3回 五輪金メダル獲得に向けて・・・コミュニティと一緒に歩んだオリンピックロード