ダッソー・システムズでは、社員に対して「IFWE(もし◯◯ができたならば)、世の中をこのように変えられるのではー」という4つの価値基準(コア・バリュー)を掲げています。 お客様の課題解決であれ社会に関わる取り組みであれ、これらの価値基準をもとに自らに問いかけ、チームを作り、アイデアを形にしていきます。 この「IFWE日記」シリーズでは、パラアスリートとして車いす競技で活躍し、起業家としても活動する当社の社員、官野一彦(かんの・かずひこ)が、どのようにこの4つの価値基準を体現しているか、ブログ形式でお伝えしていきます。
みなさんこんにちは。官野です。2024年1月9日から1月18日までオーストラリアのアデレードで開催されたパラサイクリングワールカップに参加してきました。今年はオリンピックイヤーで、5月までに3回あるワールドカップの結果でパリパラリンピックの選考がされます。
アデレードのワールドカップでは、15㎞のタイムトライアルと39㎞のロードレースに参加しました。今回のレースは参加選手が少ないものの、全員私よりランキング上位の速い選手が参加していました。今回の目的は、昨年の5月末にアメリカで行われたワールカップからどれほどタイムが縮めることが出来るか、自分が世界的にどのレベルに位置しているかを確認することが一番の目的でした。
結果としては、順位は低かったですが、タイムは格段に上がっていました。しかし、スピードや体力といったフィジカルの部分、コーナリングやコース取りといったスキル部分はまだまだ差を感じました。落ち込んではいますがまだまだやれる自信はあるので、5月にあるワールドカップ2戦に向けてしっかりトレーニングします。1月25日 からアメリカの退役軍人の障害者サイクリングチームの合宿に参加させてもらう事になったので、アメリカでのトレーニング、レースに向けて出発する予定です。引き続き応援宜しくお願いします。 (次回に続く)
パラサイクリングとは
パラサイクリングは、1984年のニューヨーク・アイレスベリーパラリンピックにてロードが正式競技となり、1996年のアトランタパラリンピックにてトラックも正式競技となりました。視覚障害と運動機能障害の選手が出場する種目で、障害のクラスに応じて使用する自転車が異なり、通常の2輪自転車、3輪の自転車、手でペダルをこぐハンドサイクル、視覚障害の2人乗りタンデムの4種類があります。
<官野一彦のIFWE日記 バックナンバー>
官野一彦のIFWE日記:第12回 国立障害者リハビリテーションセンター研究所との取組み
官野一彦のIFWE日記:第11回 アラバマ州での遠征を終えて ~コミュニティの力が1つになれば手を取り合ってゴールを目指せる~
官野一彦のIFWE日記:第10回 ヨーロッパ遠征~学ぼうとする情熱が創造性を高め未来への懸け橋となる~
官野一彦のIFWE日記:第9回 周りに感謝し、手を取り合って前に進む
官野一彦のIFWE日記:第8回 濃霧で視界が悪い中での挑戦 | 米国テキサス州遠征での学び
官野一彦のIFWE日記:第6回 トレーニング場所を巡る葛藤、米国での驚き、そしてユニバーサルジムの設立へ
官野一彦のIFWE日記:第5回 不貞腐れていた時期、気付き、そして恩送り
官野一彦のIFWE日記:第4回 シドニー以前と以後 挑戦と成長のサイクルを信じる
官野一彦のIFWE日記:第3回 五輪金メダル獲得に向けて・・・コミュニティと一緒に歩んだオリンピックロード
官野一彦のIFWE日記:第2回 海難事故、代表選考からの落選・・・困難を乗り越えてパラ五輪メダルで得たもの