ダッソー・システムズは、持続可能なイノベーションを推進するためにバーチャル世界の活用を啓発するイニシアチブ「The Only Progress is Human (未来を拓くのは、人間)」のシリーズの一環として、「アーバン・ルネサンス」を発表しました。
「アーバン・ルネサンス」のオンラインイベントでは、ダッソー・システムズが描く未来の都市のビジョンが、韓国人アーティストであるイーユン・カン氏によって東大門デザインプラザに3Dプロジェクションマッピングで投影されました。また、このイベントを記念したスペシャルトークショーもライブ配信されました。30分ほどのスペシャルトークショーは英語(英語字幕つき)でこちらのウェブサイトから視聴可能です。
今回のブログでは、このトークショーの内容をかいつまんでご紹介します。
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司会によるゲストの紹介ののち、ソウル・東大門プラザへのプロジェクションマッピング作品が上映されます。
続いて、当社エンジニアのペドロ・コセロによる作品評論で、コセロは「このプロジェクションマッピングは人々の歩んできた都市化の歴史、現在、そして未来について物語のように描いています。次世代に向けて、限りある資源を有効活用し循環型社会を目指す重要性を、ビジュアル表現を通してオーディエンスに訴えかけており、大変意義のある作品になっています」と述べています。
アーティストのイーユン・カン氏による作品制作プロセスの紹介では、カン氏がダッソー・システムズの本社(フランス)へ訪問した際に、自然の仕組みを研究し都市デザインに取り入れるダッソー・システムズの取り組みを見ることで、プロジェクションマッピングのインスピレーションが具体的に湧いたとのことです。「未来の都市とは、創造性を兼ね備えた、既存の概念を打ち破るようなイノベーションのハブであると考えています。都市で生活する人々こそが主人公であり、持続可能性を考慮した集合知を持ち、自然と人間の活動との間で起こる因果関係を理解することが一層重要となります」と述べています。
その後、東大門プラザの設計を担った建築設計事務所、ザハ・ハディド・アーキテクツの建築家であるボダン・ハディド氏が建築の未来に向けた考察を語ります。東大門デザインプラザは、ザハ・ハディド・アーキテクツがダッソー・システムズのCATIAを活用して設計した、ソウルのランドマークです。
当社公共部門VPのジャック・ベルトランは、「これからの循環型社会を考えるにあたり欠かせない都市化の課題(渋滞・大気汚染・騒音)に対し、当社のバーチャルツインがいかに活用できるか」を紹介しています。
最後に、当社のコミュニケーション担当VPのビクトワール・ド・マルジェリーが「The Only Progress is Human (未来を拓くのは、人間)」イニシアチブの目指すビジョンについて次のように語っています。「私たちは、イノベーションは人間がより良く生活するためにこそ活用されるべきであり、様々な社会活動を解決するにはバーチャル・テクノロジーが鍵となると信じています」
「アーバン・ルネサンス」を通して、ダッソー・システムズが描く理想の都市のアイデアを人々が共有することで、都市の課題に対する認識が高まり、未来のための持続可能なソリューションの創出につながるきっかけになれば何よりです。
The Only Progress is Human (未来を拓くのは、人間)は、いま社会が直面している課題に対する人々の意識を高めるための世界規模の啓発イニチアチブです。興味を持たれた方は、過去のプロジェクト(エモーション、水資源、リビング・ヘリテージ)もぜひご覧ください。
<バックナンバー>
広報ブログ8:未知との遭遇、あるいは持続可能な発展について思いをよせるということ