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Company NewsAugust 23, 2023

「ディープテック・スタートアップのものづくり」イベント開催レポート

当社は3DEXPERIENCEプラットフォーム・オン・ザ・クラウドの技術を中心に基調講演を行い、スタートアップが直面する課題と、それを解決する糸口となるスタートアップ向けプランをご紹介しました。
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Avatar ダッソー・システムズ株式会社

ダッソー・システムズはスタートアップのものづくりを、3D設計、シミュレーション、デジタル・マニュファクチャリング領域のクラウド・ソリューションで支援しています。

今回はその一環として、2023年7月25日に在日フランス商工会議所にて開催されたHello Tomorrow Japan 主催、ダッソー・システムズ協賛の共同開催イベント 「ディープテック・スタートアップのものづくり」のレポートをご紹介します。

基調講演では、ダッソー・システムズ株式会社、日産自動車株式会社、日本ロレアル株式会社の3社が、ディープテック、スターアップに向けたそれぞれのデジタル・マニュファクチャリングへの取り組みや製品サービス、そしてスタートアップ支援を紹介しました。

ダッソー・システムズの基調講演では、「Accelerating Innovation for Startups」と題して、最新のデジタル技術であるバーチャルツイン・エクスペリエンスで繋ぎ、ものづくりのイノベーションを加速させる3DEXPERIENCEプラットフォーム・オン・ザ・クラウドの技術を中心にご紹介しました。

「ダッソー・システムズは、3DEXPERIENCE Labのオープン・イノベーション・ラボやスタートアップのアクセラレータープログラムを通じて、3DEXPERIENCEプラットフォーム・オン・ザ・クラウドの技術で世界中のスタートアップの製品開発を支援しています」ダッソー・システムズ 日本クラウドセールス・ディレクター Joel Feron

ダッソー・システムズの製品は大企業のみならず、宇宙ベンチャー Interstellar Lab社 やEV(電気自動車)のEqual社、太陽光発電自律型ドローンのXSun社、電動垂直離着陸機(eVTOL)のVertical Aerospace社、日本のスタートアップである植物工場 株式会社プランテックスのお客様事例にあるように、世界各地の多くのスターアップ企業で使用されています。

日本のハードウェア・スタートアップのお客様と多く接してきた、ダッソー・システムズの上村 駿介は、スタートアップ企業が直面する課題を以下の6つとして挙げています。

①資金調達と資金管理 

②技術的な挑戦とイノベーションの追求 

③マーケットの理解と競争力の確保 

④人材確保 

⑤プロジェクト管理とチームの効率化 

⑥プロダクトスケールと製造

その中で、ITインフラやツールへの費用負担や人材不足、そして製品開発スピードを左右する物理試作の問題解決への糸口として、ダッソー・システムズの3DEXPERIENCEスタートアップ向けプランを紹介しました。

ダッソー・システムズ APAC Customer Online Engagement / Sales Expert Online Specialist上村 駿介

さらにゲストスピーカーとして、日産自動車株式会社 グローバルデザイン担当専務執行役員 Alfonso Albaisa 氏、そして、日本ロレアル株式会社 R&Iセンター学術部、オープンイノベーション部マネージャー 谷口 浩久 氏の基調講演があり、スタートアップ企業の視聴者に大変ご好評をいただいたセッションとなりました。

メイン・セッションでは、当社のお客様でもあるスタートアップ企業3社 F.MED株式会社、株式会社 Space Quarters、TopoLogic株式会社とダッソー・システムズのファシリテーションによるパネル・トークが行われ、このイベントテーマと同じである 「ディープテック・スタートアップのものづくり」について熱く語られました。

日産自動車株式会社 グローバルデザイン担当専務執行役員 Alfonso Albaisa 氏

日本ロレアル株式会社 R&Iセンター学術部、オープンイノベーション部マネージャー 谷口 浩久 氏

メイン・セッションでは、当社のお客様でもあるスタートアップ企業3社 F.MED株式会社、株式会社 Space Quarters、TopoLogic株式会社とダッソー・システムズのファシリテーションによるパネル・トークが行われ、このイベントテーマと同じである 「ディープテック・スタートアップのものづくり」について熱く語られました。

一つ目のトピックは、持続可能な未来にむかって解決策を追求しているイノベーターである3社から、それぞれの企業の社会的意義や目的(=事業を立ち上げた理由)、そのチャレンジと実現への道筋をお伺いしました。(*ページ下部に、F.MED社、Space Quarters社、TopoLogic社の会社紹介を記載していますので、ご参照ください)

そして二つ目のトピックは、「デジタル技術の活用」について。最近、世間ではDX(Digital Transformation)やSX(Sustainability Transformation)などという言葉が使われているようですが、限られた、予算、リソース、時間の中で、

・技術の具現化、可視化、製品の上市までのスピードの確保など

・製品開発のための探索(Try & Error)の回数を上げながら、時間や費用を短縮する手段

としても、社内や社外・世界とのコミュニケーション方法、生産から営業活動に至るまで、デジタル技術の活用は不可欠な手段のひとつになっています。そんな中で、スタートアップ企業3社は、ものづくりにおける 「デジタル技術の活用」 について、どのように考え、取り組まれているのかを議論しました。

パネル・トークに対する視聴者の皆様からのご質問コーナーでは、思わぬ回答や意見交換に登壇者や視聴者の笑いが巻き起こっていました

すべてのセッション終了後は、登壇者も視聴者も、そしてスタッフも参加したネットワーキング・パーティで、会場全体が直接コミュニケーションする時間をとりました。いかにもフランスらしいクレープを軽食として、会場にいた全員との会話を楽しんでいただきました。

今後もダッソー・システムズは、スタートアップ企業のものづくりを支援していきます。次のイベントでぜひ皆様にご参加いただければ幸いです。

また、お会いしましょう!

■ご登壇いただいた企業のご紹介

F.MED株式会社 開発部 CTO・取締役 小栗 晋 氏

マイクロサージャリーは直径1mm程度の血管等を縫い合わせる手術技術で、乳がんや頭頸部がん手術後の再建手術、リンパ浮腫の軽快化手術、切断された指の再接着手術などに応用が可能です。しかし非常に繊細な操作が要求されるため、実施できる医師や医療機関が限定的であるのが実情です。また数年にもおよぶ長い訓練が必要となります。

この課題を解決するため医師の動作を縮小化かつ手の震えを除去して正確に再現する支援ロボットを開発し、技術習得に必要な期間を劇的に短縮させ、マイクロサージャリーを実施できる医師を増やし、その結果マイクロサージャリーで治療できる患者さんを増やすことを目標にF.MED社を設立しました。

f-med.co.jp

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株式会社 Space Quarters 開発本部 代表取締役 CEO/チーフエンジニア 大西 正悟 氏

人類が宇宙を生活圏とし可能性を広げ続ける世界をビジョンとし、次世代の宇宙建築技術を提供することをミッションに掲げる、東京に本社を置く日本発のスタートアップです。

溶接という地上で汎用的に使われている製造技術を軸に、地上ではなく宇宙空間において組み立てを行う次世代の宇宙建築技術を確立することで、ロケットのフェアリングサイズによるサイズ制限や、輸送効率の悪さ、打ち上げ時のGや振動に完成品が耐えなければいけないという課題を解決し、低コストで高自由度な大型の宇宙構造体や軌道上インフラ、月面インフラなどを実現します。

space-quarters.com

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TopoLogic株式会社 代表取締役社長 佐藤 太紀 氏

2016年にノーベル物理学賞を受賞した、トポロジカル物質を用いた様々な電子デバイスや半導体デバイスのエンジニアリング企業。

トポロジカル物質に固有な物理現象を用いることにより、既存材料を用いた製品と比較して圧倒的な性能を持つ電子デバイスや半導体デバイスを手掛けており、現在は主に2つの製品を展開

1. 既存センサと比べて数百倍以上の高速検出能力を示す熱センサを開発。既存のサーミスタや温度センサと同程度のコストで、バッテリーやパワー半導体部品等の異常を早期に検出するセンサを実現

2. 既存品と比べて数百分の1の低消費電力を誇る磁気メモリを開発。既存の磁気メモリの課題である消費電力や耐久性を数桁改善するとともに、DRAM、SRAMを置き換える高性能を実現

www.topologic.jp

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日産自動車株式会社 グローバルデザイン担当専務執行役員 Alfonso Albaisa 氏

Nissan Motor Co., Ltd. manufactures and distributes automobiles and related parts. The Company produces luxury cars, sports cars, commercial vehicles, and more. Nissan Motor markets its products Worldwide.

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日本ロレアル株式会社 Manager of Scientific Directorate, R&I Manager of Open Innovation 谷口 浩久 氏

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【主催機関について】

◆Hello Tomorrow Japan

Hello Tomorrowは、ディープテックの研究や起業を促進し、飛躍的なイノベーションを商業規模で実現することを使命とする世界的プロジェクトです。

パートナーシップ、コラボレーションを通して専門知識を集うことで、独自の国境なきエコシステムを構築し、環境、産業、社会など、世界的な社会問題の解決に向けて、ディープテックを強化するよう取り組んでいます。

hello-tomorrow-japan.com/ja/

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