建築・建設September 23, 2017

BIMレベル3が可能にする エンドツーエンド・コラボレーション ~第一回

製造業では何十年も前から工業化技術が一般的に使われています。今や建築・建設業界でも、持続可能性の向上、管理運営の最適化、コストの削減、安全性の向上を目的に、プランニング、設計、施工、据え付けの改善に役立てるために、工業化手法を活用した建設方式を利用する動きが広がっています。
header
Avatar ダッソー・システムズ株式会社

サマリー

製造業では何十年も前から工業化技術が一般化しています。今、建築・建設業界では、設計、施工管理、持続可能性の向上、保守・メンテンスの最適化、コストの削減、安全性の向上などを目的に、計画、設計、製造、施工の改善に役立つ、工業化手法を活用した建築生産方式を採用する動きが広がっています。 BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入が進むにつれ、企業はBLM(ビルディング・ライフサイクル・マネジメント)システムを実装し、さらなるメリットを得られます。BIMレベル3に到達することで、PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)と製造業のベストプラクティスに基づいた、効率性の高い拡張可能な協業モデルを実現します。

ダッソー・システムズの3Dエクスペリエンス・プラットフォームのアプリケーションは、統合された拡張可能な協業プロセスであり、生産性の高いワークフローを実現するために計画、設計、製造、施工のすべてを一つにまとめることができます。

ホワイトペーパー全文をダウンロード

はじめに

設計・施工工程では、連続性のないデータ交換や効率の低い業務慣例が、無駄や手戻りの原因になっています。その結果、生産性が低く、リスクが高く、利益も低い状態なっています。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)によって、プロジェクトメンバーが協業し、効率を高める技術が拡がり始めています。それぞれのBIM成熟度(レベル0から3)で得られるメリットは、大きくなっていて、最も高度なBIMレベル3は、建設データがファイルベースの単独システム内に存在するのではなく、プロジェクトメンバー全員に対して「トランザクションが可能になっている」状態になります。設計、建設、メンテナンスのために、効率を高めて、無駄を削減できるよう設計された拡張可能なエンドツーエンドの協業プロセスがBIMレベル3です。

世界の大半の国でGDPの大部分を占めている建設業にとって、製造業から効率的な慣例を学ぶことで得られるものは多々あります。製造業では、数十年前からプロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLM)システムの改良を続けており、組織的にコストを削減し、持続可能性を改善し、価値を最大限に高める拡張可能な協業システムを発展させてきました。ダッソー・システムズの3Dエクスペリエンス・プラットフォームは、航空宇宙、産業機械、自動車業界などの製造業で幅広く採用されています。3Dエクスペリエンス・プラットフォームは、BIMの価値を解き放つために設計された世界トップクラスのPLMアプリケーションをベースにしています。

BIMのデータとPLMの機能やプロセスを組み合わせることで、建設プロジェクトを予測し、施主が得る建築物の長期的な価値、そして、プロジェクトメンバーのメリットを向上させる「BLM(ビルディング・ライフサイクル・マネジメント)」が誕生しました。3Dエクスペリエンス・プラットフォームのBLMソリューションは、建築・建設業界におけるコラボレーションを強化し、成果を高めます。ダッソー・システムズは、コラボレーションによる3Dテクノロジーの分野で世界をリードする企業として、建築・建築プロセスにおける無駄やコストの削減、持続可能性の向上、更なる価値の実現を目指し、BIMレベル3の拡張可能な協業モデル、PLMの原理に関する普遍的な理解を推奨しています。

ホワイトペーパー全文をダウンロード

第二回へつづく

読者登録はこちら

ブログの更新情報を毎月お届けします

読者登録

読者登録はこちら