1. 3DS Blog
  2. ブランド
  3. SIMULIA
  4. ユーザー歴20年だからこそ、できる提案がある。みずほ情報総研

July 16, 2016

ユーザー歴20年だからこそ、できる提案がある。みずほ情報総研

Abaqusを含むSIMULIA製品を活用しているみずほ情報総研に、なぜ幅広い課題解決ができるのか、秘訣を伺いました。
header
Avatar ダッソー・システムズ株式会社

企業や官公庁に向けてコンサルティング、システム・インテグレーション、アウトソーシングといったサービスを展開する、みずほ情報総研株式会社。ものづくり、エネルギー、防災・社会インフラなどの領域で、各分野のエキスパートがダッソー・システムズの「Abaqus Unified FEA(以下、Abaqus)」を含むSIMULIA製品を活用して質の高いソリューションを開発・提案する。2016年6月22日(水)~24日(金)に東京ビッグサイトで行われる製造業向けのITソリューション展「DMS東京」にも出展する同社のサイエンスソリューション部の方々に、なぜ幅広い課題解決ができるのか。その秘訣を伺った。

「科学的な知見を活かしたソリューションを世の中にどう役立てるか。これはみずほ情報総研 サイエンスソリューション部としてのミッションです。とりわけ製造業については、機械やエレクトロニクスなど長く積み上げた知見も多い」【サイエンスソリューション部 次長 社会インフラチーム 加藤大輔さん】

例えば機械・輸送機器の象徴的な事例となる自動車業界では、車室内騒音の音源となる車体表面の圧力変動を予測するため、スーパーコンピュータ「京」を使っての精緻な流体解析を行った。そのほかターボ機械内部の流体解析のほかにも、燃料電池の性能特性、自動車のフロントグリルに対するめっき塗装など「自動車」×「ものづくり」という観点だけでもさまざまなシミュレーションを行っている。

さらに近年では構造解析の適用範囲も拡大されている。これまで一般的だった線形解析を非線形解析に置き換える動きが設計分野でも進んでいる。線形解析は簡易であるが、よりリアルなシミュレーションが求められるようになり、「接触」(摩擦、有限すべりなど)、「材料非線形」(超弾性、弾塑性など)、「幾何学的非線形」(大変形))が重視されるようになってきたからだ。そこで活用されているのが、ダッソー・システムズの『Abaqus』だ。日常的な解析から高度なエンジニアリングの問題まで、多種多様な産業をカバーできるソフトウェアなのだ。

「例えば金属の切削シミュレーションでは、刃物と対象物や切削クズ・部材との「接触」、対象物が塑性変形し切断される「材料非線形」、切削クズが大きく丸まっていく「幾何学的非線形」といった、複数の非線形効果を考慮しながらの複雑な解析にも対応してくれます。また『Abaqus』なら、接触を自動判定する一般接触機能により、複雑な接触を伴う現象の解析もできます」【サイエンスソリューション部社会インフラチームシニアコンサルタント 小坂部和也さん】

実はみずほ情報総研は、国内においてシミュレーション事業を手掛ける企業としては半世紀近くの歴史を汲んでいる。前身は、1970年創業の芙蓉情報センター。当時高価だった大型コンピュータを持ち、芙蓉グループのデータ処理を一括して引き受けていた。

「当時は、まだ市販のソフトなどないところからのスタートだったと聞いています。いまもその気風は社内に残っていますね。自分たちでプログラムを組むのが好きな社員も多い。ソフトウェアもクライアントに合わせて、ひとつひとつ最適化した形での導入を提案しています。とりわけ『Abaqus』は機能が豊富で、様々な提案に組み込むことができる。ソフトウェアとしての”技量”が圧倒的なんです」【サイエンスソリューション部マネージャー(マーケティング担当)近藤治さん】

現在、みずほ情報総研は「Abaqus」の販売パートナーでもあるが、実はユーザーとして触れていた時期のほうが遥かに長いという。

「ユーザーとしては、はるか昔のバージョンから、もう20年くらい使っています。『Abaqus』の機能は膨大ですが、社内に事例や情報など微に入り細に入り、使い方のクセのようなものがストックされています。しかも物理的な知見を持っている社員が多いので、現象をモデルに起こすというような、具体的な手法の引き出しが多い。ユーザーとしてのキャリアが長いからこそ、お客様の事情に応じた課題解決ツールとして最適化できる。加えてプログラミング技術もありますから、独自のプログラムを『Abaqus』と組み合わせて動かすというようなことも2000年頃には行っていました。『Abaqus』追加機能のユーザーサブルーチンを組むなど、ユーザー視点でのきめ細かなカスタマイズはうちの強みだと思います」【加藤さん】

今回のDMS東京での展示もそうした具体的な事例を中心に十数のパターンを展示するという。

「ものづくりにおける『設計』『開発』『製造』というプロセスひとつひとつを軸に『Abaqus』などのツールをどう活用できるのかという具体的な事例を示す展示になると思います。ただし、弊社の最大の強みは多様性。あくまでもお客様ひとりひとりに向き合って、最適なソリューションを提案するのが、みずほ情報総研です。うちは、ユーザーからスタートしているんで、お客様とベタベタする社風なんですよ(笑)。どんな課題でも一緒に知恵を絞り、知見を共有して、課題解決につながる提案を行う。今回のDMSで来場された方には、ちらりとでもその片鱗を感じていただくためにも、展示をご覧いただくだけでなく、ぜひいま抱えている課題を気軽に相談してほしいですね」【小坂部さん】

自動車やエレクトロニクスなどものづくり分野におけるCAEシミュレーション技術の高さは言うまでもない。エネルギー分野における安全性評価解析などサイエンスを基盤としたソリューションで社会と産業の課題解決をサポート。みずほ情報総研は豊富なノウハウをもとに開発したシミュレーション技術や精緻な解析サービスで、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーなどの先端科学技術の研究開発も支援している。

DMS東京で配布予定のノベルティは、みずほ情報総研とDassault SystemesのWネームのステーショナリー。3色フリクションボールペンやステープラーなど実用性の高いものばかりだ。

<第27回 設計・製造ソリューション展(DMS)>

会期:2016年6月22日(水)~24日(金) 10:00~18:00(24日[金]のみ17:00終了)

会場:東京ビッグサイト

読者登録はこちら

ブログの更新情報を毎月お届けします

読者登録

読者登録はこちら