ダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームは、知識とノウハウのプラットフォームであり、企業と人々が全く新しい方法でイノベーションを起こすためのゲームチェンジャー的なコラボレーション環境です。3DEXPERIENCEプラットフォーム上には、現在、13のブランドアプリケーションがあります。
全体の概要についてはこちらの記事をご覧ください。→ダッソー・システムズの13のブランドとは
今回はVirtual Hackathon 2020でも使用され、また3DEXPERIENCEプラットフォームによって強化されている製品で、リアルタイムのハイエンドなビジュアライゼーションによりパワフルな製品エクスペリエンスを実現する3DEXCITEをご紹介します。
3DEXCITEブランド担当の深町さんにお話を伺いました。
―役職と仕事内容をおしえてください
所属は技術営業チーム(インダストリー・プロセス・コンサルタント)で、3DEXCITEブランドを担当しています。私は営業と一緒に仕事をすることが多く、営業が設定してくれた顧客ミーティングに参加して、顧客の要望をヒアリングしたり、お客様の課題について相談に乗ったり、製品やソリューションの紹介を行います。
― 3DEXCITEの主な機能をおしえてください
3DEXCITEは主にマーケティングとセールス領域のためのソフトウェア・ソリューションをお客様に提供しています。具体的に言えば、製品設計に使用する3Dモデルを基に、VRなどに代表されるインタラクティブなマーケティングコンテンツを簡単に制作できたり、CG品質のリアルな画像を制作したりするためのアプリケーションです。他方で、マーケティングコンテンツをお客様の依頼の内容に合わせて制作する、といったサービスも提供しています。
―3DEXCITEを使うメリットは何ですか?
最大のメリットは設計3Dデータをそのままマーケティングコンテンツに利用できることです。通常、設計3Dデータをマーケティングコンテンツに利用する場合、データをCGモデルに変換、最適化し、マーケティングコンテンツ制作用のソフトにインポートする、といった煩雑な工程が必要になります。3DEXPERIENCEプラットフォームを利用することで、これらの工程が無くなり、お客様は大幅な制作効率の改善を達成することができます。
―3DEXCITEは主にどのインダストリーを対象としていますか?
自動車に代表される製造業のお客様がメインターゲットになります。また、高度なビジュアリゼーションが要求されるハイテクやホーム・ライフスタイルなどのBtoC企業も同様にターゲットになります。デジタルを活用したマーケティングの波は今後ますます高まっていくと想定されますので、3DEXCITEでは様々な業界に対応するソリューションを用意しています。
―どんな職種の人たちに使われていますか?
マーケティング用のコンテンツ制作に直接携われる方々が多いですが、「誰もが、いつでも、簡単に制作できる」という製品特性があるため、製造業に携わる幅広い社員の方々にもご利用いただいています。例えば、設計部門の方々がご自身のプレゼン資料に高品質のCG画像を利用するために使われています。
―身近な国内事例はありますか?
幾つかの製造業のお客様では既にご利用いただいております。例えば、お客様のホームページの製品紹介用の画像を制作していたり、上記のようにプレゼン資料のための画像を制作していただいたりしています。
―昨今の新型コロナウィルス関係で役に立った事例はありますか?
お客様の事例ではまだ聞いたことがありませんが、新型コロナウィルス関連の社内プロジェクトでは、主にコンテンツを動画化する部分で利用しました。
―今後は3DEXCITEをどう展開していきたいですか?
日本に限った話ではないのですが、BtoCビジネスの企業に比べ、BtoBビジネスを主に展開されている企業は、設計3Dデータに代表されるデジタルデータを活用したマーケティングの取り組みがあまり進んでいません。しかし、デジタルデータを活用したマーケティングは全ての企業にとって今後より重要になります。実際に、いち早くデジタルを活用したマーケティングを推進されて大きな成果を上げている会社もあります。デジタルデータを活用したマーケティングが進んでいない理由は様々あり、一概には言えませんが、設計3Dモデルのマーケティング活用のハードルが高いということも原因の一つとして考えられます。そのため、3DEXCITEの「誰でも、いつでも、簡単に制作できる」製品をお客様にご利用いただき、デジタル活用の推進に貢献していきたいと考えています。