ダッソー・システムズでは毎年、世界中の学生ユーザーを対象とするコンテスト「POTY: プロジェクト・オブ・ジ・イヤー」を開催しています。2021年のPOTYでは、日本の学生が3DEXPERIENCE部門の第一位、第三位をそれぞれ獲得するという快挙が達成されました。日本からの応募がPOTYで第1位を獲得するのは初めてです。今年は世界中から412件ものプロジェクトの応募がありました。
受賞されたのは麻生建築&デザイン専門学校(福岡市)の谷 拓希さんと宮崎 剛さんです。お二人の作品と受賞のコメントが届きました。
POTY 2021 3DEXPERIENCE部門1位 「Formula1 Fluid Analysis & VR Experience」
麻生建築&デザイン専門学校 クリエイティブデザイン学科 プロダクトデザイン専攻 谷 拓希(タニ ヒロキ)さん
【受賞コメント】
今回Project of the Year 2021で世界1位になれたことをとても誇りに思うと同時にサポートしてくれた全ての仲間と先生方に感謝をしたいと思います。
2020年はCovid-19で皆が思い通りの時間を過ごすことができず、私もオンラインでモデリングをしてきました。3DEXPERIENCEはオンラインに適した最高のツールでありまだ見つけていない素晴らしい可能性を感じています。私はFormula1レースが大好きであり今回は好きを形にすることが出来て非常に楽しかったです。そして結果として多くの人から評価を得たことを嬉しく思います。この結果は私を刺激し、モチベーションをさらに高めます。
共に協力してきた仲間に感謝し喜びを分かち合い、今後さらに高め合っていきたいと感じています。
POTY 2021 3DEXPERIENCE部門3位 「Fluid Analysis of REDBULL X2019 Competition」
麻生建築&デザイン専門学校 クリエイティブデザイン学科 プロダクトデザイン専攻 宮崎 剛(ミヤザキ ツヨシ)さん
【受賞コメント】
今回のProject of the Year 2021の3DEXPERIENCE 部門で3 位と言う成績を残せたことを光栄に感じています。もともと入賞を目的としておらず、ASO Learning Lab の活動を少しでも世界の人に認知してもらうこと、3DEXPERIENCE とモノづくりの素晴らしさを多くの人々にも知ってもらうことが一番の目的でした。結果としては谷さんが1位となり私が3 位入賞することができ、目的よりも良い結果が出たのは本当に驚きでした。また、POTY 2021で評価されたことは、私にとって大きなモチベーションになりました。
今回作成した車両については局面の連続や興味深い形状で難しい面もあり、作成時に悩むことがありましたが、それよりも車両ができていく喜びが大きかったです。流体解析時も気になる点がありましたが、形状の修正を行うことで、自分の思い描いた圧力のかかり具合を表現できたことは達成感にも繋がりました。
そして、多くの人に感謝をしています。家族や稲吉先生、お互いに高め合ってきた仲間たち、3DEXPERIENCE を扱えること自体にも感謝しています。今回のCAE 解析(流体解析)ではコロナ禍で学校での解析を実施することは叶いませんでしたが放課後のラボ活動を遠隔で実施することにより、いろんな意見を交わし合いCAE解析(流体解析)を円滑に行うことができました。遠隔の中、解析結果をもとにそこから考えられる考察や問題点を見つけ出し、締め切りまでに間に合うことができました。