広報の佐藤です。 だいぶ前の話ですが、米国の同僚から「出張のお土産に」、とマグカップをもらったことがあります。彼がチームのために特にオーダーしたというマグカップにプリントされたコピーは、各国の広報担当に大ウケでした。それがこちら。
(なお人形はあしからずスルーください)
白地のマグに赤い字で、“KEEP CALM and ASK YOUR PR MANAGER” とプリントされています。「落ち着いて、PRマネージャーに頼れ」的な意味でしょうか。その後、不注意でマグカップを破損してしまい、さびしい思いをしていたところ、最近になって、よく似たビジュアルに社内で遭遇しました。
元ネタがあることを知ったのはつい最近・・・
ドアに一枚、ばぁぁんと貼られたポスターには、「平静を保ち、3次元印刷活動をせよ」(直訳風)との文字。なんぞこれ・・・ 指示されたとおりに平静を保ち、音をたてないようにドアを開けると…
ハン・ソロ船長、炭素冷凍バージョン。
実はこのポスターが貼られた部屋は、武者隠し3Dプリンタ・ルーム。社員はいつでも、3Dプリンタ・ルームの機材を使って、自分のデザインを3D出力できます。せっかく3DEXPERIENCEカンパニーを標榜しているんだから、社員が3Dプリンタやソフトに触れられる機会がもっとあってもいいじゃん!ということで、社内有志がプロジェクトチームを結成して導入プランを練り、空き会議室の一つを3Dプリンタ・ルームにトランスフォームさせたのでした。
「面白そうだけど、使い方わからないし…」という人には、プロジェクトチームのメンバーが、SOLIDWORKSの使い方やモデリングの基本、テンプレートを使ったデザインなどを教えてくれます。また、年一回開催される社員とその家族向けのイベントでは、子供向けの3Dプリンティング・ワークショップを開催。プロジェクトチームの指導のもと、2歳(パパと一緒)から小学生高学年までが、15分くらいでちゃちゃっとロボット型のチャームをデザインしました。さすがデジタルネイティブ。モニタ画面に指を当ててピンチアウトしようとする子が続出とか。
子供達がデザインしたチャームを、黙々と出力中。
今のところ、3Dプリンタ・ルームを使用できるのは、社内限りとなっています。なおフランス(ヴェリジー)や米国(マサチューセッツ州ウォルサム)のオフィスには、当社のスタートアップ支援プログラムである3DEXPERIENCE Labが運営するファブラボ・スペースがあり、社員のみならず、プログラムに参加するベンチャー企業なども利用できるようになっています。
早く日本にもラボがほしいなぁ。
すでにプロジェクト・チームの周囲では、IDカードフォルダやヘッドフォンスタンド、変わったところではスタッド(スポーツシューズの靴底につける滑り止め)などの自作がはじまっています。近い将来、オフィスで書類を印刷するように、文房具や備品のプリントアウトができてしまうのかもしれません。
ダッソー・システムズ広報 佐藤有喜子