~なぜ3Dエクスペエリエンス オン ザ クラウド?~ DMU/キネマティクス/コンポジット/パイピング/エレクトリカル
■クラウド活用できないなんてナンセンス!3D CADのクラウド事情
ぐぅぅぅぅぅ
ユイちゃん、どうした?
あ、心の声が漏れてしまいました。ちょっと先日イライラしたことがあって。
ユイちゃんってストレートにモノを言うので、そんなにイライラすることないのかと思っていましたよ。
そりゃ私だってイライラすることぐらいあるわ。
で、どうしたんだ?
これまでオンプレミスで利用してきた仕組みがあって、それをクラウド環境で利用したいなと思っていたんです。
最近は圧倒的にクラウド環境での活用が多いですからね。
そこでクラウド環境で利用できるものを探したんですけど、結局見つからなくて。ソフトウェアを提供しているベンダに聞いたら、マルチテナントなどの対応ができていなくて、オンプレを改修する必要があるって言われちゃったんだよね。
新しいツールは最初からクラウドネイティブな環境で利用できるものが多いからな。逆に歴史のあるツールほど、なかなか対応が進んでいないのは実態なんじゃない?
そういう意味でいうと、CATIAは頑張ってますね。
どういうこと?
これまでCATIAで実装してきた各種機能をクラウドで利用できるようにしているんですから。
あれ、CATIAで実行できるどの機能も、すでにクラウドサービスとして利用できるんだっけ?
利用できるよ。デザイン検証や干渉チェックはもちろん、機構部品シミュレーションや積層材設計のためのコンポジット、剛柔双方のパイプやチューブに関する配管系の設計、ワイヤーハーネスをはじめとした電気系統の設計環境など、デザインや機械設計、制御に関する豊富な機能群をクラウドサービスとして提供している。
最近調べてわかったんですけど、他社だと機能の一部しか提供できていないケースが多いようですね。その点、CATIAはクラウド対応がしっかり行われているようですね。
やっぱりこれからはクラウドでのサービス提供が一般的になってくるため、CATIAとしてもしっかりクラウド対応することがビジネスにおいて死活問題になりかねないと考えたんじゃないかな。
しかも、通常はミッドレンジクラスのCADでは対応が難しい大規模アセンブリにも、クラウドサービスでありながら対応しているんですからね。
そうなんだー。確かにクラウドであればリソース拡張もしやすいので、大規模な処理には向いているものの、機能として実装していないと難しいもんね。
CATIAはもともと、読み込む情報量を上手にコントロールしながらパフォーマンスを改善し、再構築などに必要な時間を可能な限り短縮するといったことを行うことで、大規模な処理にも対応しているからね。この大規模アセンブリもクラウド環境で利用できるようになるってわけ。
でも簡単にクラウドサービス化するのも大変だと思うんですけどね。
その辺は技術力もそうだし、クラウド移行にかじを切った経営的な判断の迅速さもあったと思うよ。
まあ、どのお客さまに聞いても、クラウドは気になっているみたいですし、オンプレミスで実現できることは、すべてクラウドで利用してもらいたいですからね。
で、結局クラウド化されていない、そのイライラしたサービスはどうしたんです?
結局違うクラウドサービスを利用することになり、そのツールを使うのはやめてしまったわ。オンプレだけでやるなんて、今の時代ではナンセンスですもん。
少しイライラも解消されてきたみたいで、よかったな。
そうですね、話してみると少しすっきりしました!
クラウドだけに、心の中の靄(もや)晴れてきた、という感じ?
…靄じゃなくて、雲だけど。そのギャグを聞いたら、またもやもやしてきた。
おお、ギャグ効果、じゃなかった、逆効果だった…
●スミちゃん
冷静沈着にして物知り、社歴が長く製品知識も詳しい。徳島出身、普段は物静かだが、幼いころから阿波踊りに親しんでおり、祭囃子が聞こえてくると体が勝手に動きだす。年齢はシークレット。
●ユイちゃん
アニメ好きでオタク気質。気持ちは永遠の17歳、気持ちが素直なぶん、ツッコミが厳しい。本音トークを信条にしている。業界動向には精通しているものの、まだ転職して間もないため、製品知識は不足気味。
●セバちゃん
人間より牛が多いフランスの片田舎出身。鋼鉄のメンタルを持ち、得意?のジョークを飛ばしてウケないながらも周りを明るくする。いわゆる“スベり芸”の持ち主。一番の若手。
>> ユイちゃん、セバちゃん、スミちゃんが「3Dエクスペリエンスon the Cloud」を解説しています。こちらも併せて是非ご確認ください。
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第一回:WHY CLOUD 第二回:円滑なコラボレーション 第三回:First PDM 第四回:協調設計 第五回:2次元から3次元に 第六回:設計資産の再利用 第七回:DMU/キネマティクス/コンポジット/パイピング/エレクトリカル 第八回:ジェネレーティブ・デザイン 第九回:設計CAE 第十回:バーチャルリアリティ